2017年5月10日

 

 

 

 

 

 

AIアプリによる遠隔医療サービスの開始

 

 

 

 

 

 

大企業も「ヘルステック」サービス提供に乗り出していく動きなどの記事

 

 

 

 

 

 

 おはようございます。

 

 

 本日は2本ほど日文の「ヘルステック」に関する記事をご紹介いたします。ここに書かれていることは、ノートウェアが今後目指すものそのもので、遠隔医療や地域医療連携、価値ベース支払制度といった新しい医療制度にのっとった、AIアプリによる遠隔医療サービスです。

 

 

 以下の特に一つ目の記事は、今後の遠隔医療サービスの具体的サービス内容が簡潔に述べられています。

 

 

 こうした健康診断アプリのサービスが普及するにつれ、ムダとも思えるような入力や検査、予約に至るまで、これまで従業員が行っていた「作業」が簡略化、省略され、いずれや「健診業」なるものがなくなることが予想されます。これが「ヘルステック」のディスラプションの端緒になるのではないでしょうか。

 

 

 いずれにしろ、医療業界においてAIなどの新たな試みは、人間にとってかわるのではなく、「人間の酷使して患者に向き合う機会を失わせている現状を解消するもの」だという位置づけから始まっていきます。「ヘルステック」のディスラプションは、「ムダの破壊」から始まっていくと思われます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

NECとFiNCが提携 —— AIを組み入れたヘルスケア・サービスを共同開発

 

 

 

 

 

BUSINESS INSIDER JAPAN

Apr. 28, 2017, 11:03 AM

 

https://www.businessinsider.jp/post-33227

 

 

 

 

 

 

 NEC(日本電気)とFiNC(本社、東京千代田区)が、ヘルスケア領域での協業を開始する。社は、AI(人工知能)技術を組み合わせて、企業向けのウェルネス(健康)・サービスを開発する。

 

 

 新サービスの商業化は2018年を目指し、今年月からNEC社内で実証試験を行う。社が明らかにした。開発するサービスは、企業内で社員の健康状態を把握するために、カメラやウェアラブル端末などのIoTデバイスを利用し、人の表情や声、脈拍、体温などの生体情報を取得。それらの情報をFiNCのアプリに蓄積された食事や運動などのライフログデータと組み合わせて、AI技術で可視化、分析する。

 

 

 

 

 

 

 

 2012年に創業したFiNCが開発するのは、健康管理に関するワンストップ型のプラットフォーム。このプラットフォームをベースに「BtoC」「BtoB」双方のビジネス領域に向けてサービスを提供している。(個人)ユーザーは同社のアプリを通じて遺伝子検査や血液検査を受けることができる。そして、スマートフォンのアプリで、それらの数値や日の歩数などのライフログをもとに、ヘルスケアの専門家やAIが最適な生活習慣改善の提案を受けられる。AIの技術開発とその利用の拡大を進める同社は昨年、東京大学・松尾研究室の松尾豊准教授とタッグを組み「FiNC Wellness AI Lab(FiNC Wellness人工知能研究所)」を設立した。

 

 

 6月に開始する実証実験は、NECとFiNCの社員50~100名を対象に行う。肥満度を示す体格指数(BMI値)などの数値の改善度を測定しながら、食事改善のアドバイスを行う。AIで導き出した改善度の予測モデルとの関係性を探る。新サービスは、従業員が入力を行うことなく、従来の定期健康診断では困難だった健康状態の日々の変化や健康リスクを捉え、早い段階での気づきや健康促進に関するアドバイスを行うという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「地球上の全ての人に医療サービスを」AI診断アプリが資金調達

 

 

 

BUSINESS INSIDER

Apr. 26, 2017, 06:00 PM

 

 

https://www.businessinsider.jp/post-33147

 

 

 

 人工知能(AI)が診察するスマートフォンアプリを展開するイギリスのスタートアップBabylonは、6000万ドル(約67億円)を調達した。

 

 

 今回の投資ラウンドには、エジプトの富豪であるナギーブ・サウィーリス(Sawiris)氏 が参加したという。英フィナンシャル・タイムズ紙によると、前回の資金調達からちょうど年後の投資ラウンドで、創業年目の同社の評価額は億ドル(約222億円)を超えた。

 

 

 Babylonのアプリはイギリス、アイルランド、ルワンダで提供され、既に100万回以上ダウンロードされている。ユーザーがAIのチャットボットに症状を伝えると、症状を分析し、必要に応じて医師とのビデオ面談を勧める。一般医との面談価格はイギリスの場合、25ポンド(約3600円)で、専門医と通話する場合はそれよりも高くなる。ユーザーは毎月ポンドを払って、定額でサービスを利用することもできる。Babylonのユーザーが45万人いるルワンダの場合、医師との診察の費用は50ペンスだ。

 

 

 Babylonの創立者兼CEOであるアリ・パーサ(Ali Parsa)氏は、「調達した資金は、弊社の技術開発とサービス提供地域の拡大に投じる」と語った。

 

 

 パーサ氏は、東南アジアとアフリカを中心に11~12カ国へのサービス拡大を検討しており、中東政府とも協議を行なっている。

 

 

 

 

Babylonのチャットボット

 

 

 

 

 Babylonの従業員は現在約170人ほどだが、今年末までにはさらに増える見込みだ。パーサ氏は「現在、ポジションの空きが60ほどある」と語った。

 

 

 Babylonの目標は、世界で最も先進的な医療AIプラットフォームを構築し診断をより手軽にし、個人に対応した健康診断や治療を世界に提供することだ。

 

 

 「最先端の人工知能と絶え間ない医学の進歩により、全世界の人々が健康的に過ごせる未来は、ほとんどの人が考えるより近くにきている」

 

 

 「Babylonの科学者たちは、AIが医師よりも優れた健康診断と予測をするようになると考えている。しかしこれは、機械と医師の協調であり、競争ではない。AIは、地球上の誰でも医師や医療関係者に良心的な費用でアクセスすることを可能にするツールとなる。そして医師たちは、人間が最も得意とすることにフォーカスできるようになる」

 

 

 

 

 

Babylonでは医師とのビデオ通話も可能だ。

 

 

 

 Babylonは約100人の医師をイギリスで雇用している。彼らの多くは、子育てが忙しく、診療所や病院で常勤したくない医師だ。

 

 

 Babylonは月に、DeepMindの共同創立者、デミス・ハサビス(Demis Hassabis)氏とムスタファ・スレイマン(Mustafa Suleyman)氏を含む投資家たちから2500万ドルを調達した。フィナンシャル・タイムズ紙によると、同ラウンドで同社の評価額は億ドルを超えた。