2012年2月24日

 

 

 

ドローンタクシー始動!

 

ドバイで中国製ドローンEHang 184の有人飛行テストが開始。昨年ネヴァダ州でも

 

 

 

 

 

 おはようございます。

 

 ついに空飛ぶ(しかも無人運転の)タクシーが始動するという記事です。ドローンは中国製。テストはアメリカのネヴァダ州ですでに行われたとされています。

 

 この試みは、21世紀の次の本当の100年の交通インフラの巨大な意味合いを持つ試みの中の一つとしてとらえられるべきニュースです。ハイパーループにAmazon Go、ドローン飛行船空母配送、完全無人運転自動車、自動運転ウーバーなどのことが、新たな私たちの生活基盤になるという試みが始まっています。自動車の個人所有は、ホビーやレース、クラシック趣味となり、今の馬好きの人の粋な楽しみとなる日が近いのではないでしょうか。

 

 日本では、ウーバーはおろか、自動運転はコネクテッドカー(自動運転車とは違うものです)の試みに、コンビニはロボレジ(コストも下がらず便利さも上がりません)が7月、列車の巨大でめったに乗れないようなリニアモーターカーが2037年にようやく中山道を走ります。

 

 ウーバーなどはまだ「いかがわしい白タク」という認識なのではないでしょうか。規制もまだまだですね。AIタクシーというのがテストするようですが、配車側の効率をよくする試みであって、乗客側の視点とはいいがたいものです。

 

 宅配業ではドローン配送などまだまだ夢の夢です。配送の担当者の皆様には本当にご苦労様と申し上げたいほどの細かい時間指定と苛烈なまでの重労働にクレームなどなど。

 

 このままでは日本は本当にガラパゴス化の進展が著しく「進んで」行くのではないかという懸念があります。アメリカを中心とした、目前に迫った夢の実現(どの試みも三年めどに商業ベースに乗せて実施する予定だという記事が目につきます。2020年の東京オリンピックがめどであるようです)の試みに気づくこともなく、日々の現実を追っていくだけというのが、今の日本の現状であるといわざるを得ません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドバイ乗客を運ぶドローンテスト開始

 

通勤の未来は明るい

 

 

 

 

 

 

Dubai is to test passenger-carrying drones

 

The future for commuters is looking up

 

 

 

Feb 17th 2017

http://www.economist.com/blogs/gulliver/2017/02/taxi-take-0?fsrc=scn/tw/te/bl/ed/

 

 

 

AT TIMES it can feel like we are living in an episode of “Travel Futurama”. This week: flying drone taxis.

 

 時に「トラベル・フューチャラマ」(未来旅行計画、1939年にニューヨーク万国博覧会で展示された、未来の生活様式を立体的な展示物にしたもの)話の中に住んでいるような感覚に襲われます。 今週は「空飛ぶドローンタクシー」です。

 

 

Dubai, a city that sometimes seems to inhabit a time zone five years ahead of the rest of the planet, has embraced another improbable travel innovation, to go alongside its enthusiasm for hyperloop trains and long driverless metro lines. This week, the Emirati metropolis announced it is to test passenger-carrying drones in its skies by July.

 

 地球のほかの地域よりも5年先のタイムゾーンに住んでいるように思えることがある都市ドバイは、ハイパーループ列車と無人運転長距離地下鉄を非常に積極的に取り入れようとしていると同時に、信じられないような旅行改革を行っています。今週、この首長国の都市ドバイは搭乗客輸送ドローンのテストを7月までに都市上空で行うと発表しました。

 

 

The unpiloted drone taxis won’t exactly replace the traditional earthbound sort, since they will be able to carry only one passenger, who together with luggage cannot weigh more than 100 kilograms (220 pounds). And it will have a range of just 50 kilometres (31 miles), or half an hour of flying time. But if it works, the long-term implications are huge not only for Dubai, which has among the world’s deadliest roads, but also for congested cities around the world. While others sit bumper-to-bumper, a passenger in these new drones will be able to cruise above the gridlock at an average speed of 100 kilometres an hour (62 miles an hour).

 

 無人運転ドローンタクシーは、荷物と合わせて、重量が100キログラム(220ポンド)未満の乗客一人しか運ぶことができないので、従来の地上を走るタクシーにそのままとって代わるということはないでしょう。そして、飛行時間はわずか50キロ(31マイル)、すなわち30分の範囲になります。しかし、うまくいけば、長期的には、世界で最も致命的な道路を持つ地域の一つであるドバイだけでなく、世界中の混雑した都市にとっても非常に大きな意味をもちます車の乗客や運転手がバンパーがくっつくような延々とした渋滞の列にいる間、これらの新しいドローンの乗客は、時速100キロメートル(時速62マイル)という平均速度で、渋滞で立ち往生となった車の上をのんびり巡行することができるでしょう

 

 

That might seem like a desert mirage, but the concept has already sprung up elsewhere, if only as an aspiration. In June, the American state of Nevada cleared the world’s first passenger-carrying drone for testing. The craft is the same one being introduced in Dubai, the Chinese-made Ehang 184, a compact pod with four dual-propeller extensions that navigates by using sensors. At that time, many were quick to pronounce that the widespread adoption of such vehicles was still a long way off. Success in Dubai could accelerate things dramatically.

 

 それは砂漠の蜃気楼のように見えるかもしれませんが、そのコンセプトは願望だけであればすでに他の地域でも活発になっています。 月に、アメリカのネバダ州は、テストのための世界初の旅客輸送ドローンのテストをパスしました。この飛行機は、ドバイで導入されたのと同じもので、中国製のEhang 184です。センサを使って飛行する4つの複式プロペラを備えた小容器型ドローンです。当時、このような乗り物の普及はまだまだずっと先のことだと即座に多くの人が口をそろえて言いました。ドバイでの試みが成功したら、物事が劇的に加速することでしょう

 

 

Ditching the pilot goes a step beyond the blue-sky thinking taking place at another transport innovator, Uber. In October, the ride-hailing firm released a 97-page white paper outlining plans for flying cars that could turn a two-hour drive into a 15-minute flight. Those vehicles would be manned by pilots, but Uber projects that they would eventually be far cheaper for a 60-mile trip than the company’s standard UberX cars are now.

 

 パイロットを「無事になくす」試みは非現実的な考えから一歩進んで、輸送革新者ウーバーも取り組んでいます。10月には、「ライドヘイリング」(オンデマンドタクシー配車、ウーバーのこと)企業が97ページのホワイトペーパーを発表し、2時間の車のドライブを15分の飛行に変える飛行自動車の計画の概要を明らかにしました。これらの車両にはパイロットが登場することになるでしょう。しかし、ウーバーは60マイルの旅が最終的には標準的なUberXの車よりもはるかに安くなるだろうことを見込んでいます。

 

 

Pilotless drones might cut costs further by eliminating the need to pay for labour (it would also save on weight), although people on the ground would monitor the vehicles. It is not hard to envisage a future in which business travellers use piloted flying cars like Uber’s for intercity journeys, and trips between cities are taken in drones. Add to the mix some other innovations—like the aforementioned hyperloop, that could whizz people between Dubai and Abu Dhabi in 12 minutes, and the driverless on-the-ground taxis that will inevitably become a reality and a multimodal transportation future akin to Futurama doesn’t seem so far-fetched. Eventually.

 

 パイロットなしのドローンは、地上の人々が監視するでしょうが、労働費用をカットすることで(それによって重量も削減できます)コストをさらに削減する可能性があります。商用旅行で都市間を移動するためにウーバーのような操縦者付き飛行自動車を利用したり、都市間の移動がトドローンで行われる未来を想定することは難しいことではありません。前述のハイパーループのような、ドバイとアブダビの間を12分で人々を素早く移動させることのできる他のいくつかの革新の組み合わせや、必然的に現実となる無人運転の地上タクシーとともに利用すれば、フューチュラマに類似した複合輸送の未来はそれほど遠くないように思えます。 最終的には。

 

 

 

 

 

 

 

 

 編集部からのコメントです。

 

 当社は医療系IT企業ですので「ヘルステック」を中心に、それに関連したIT革命や新しい試みを紹介して、皆様に新しい時代への意識と協働関係に「エコシステム」を構築して行くことを目標に掲げています。

 

 その視点では、上記の記事の最後の部分は、こうした新たなエコシステムが輸送システムという領域で構築されていくことをうまく要約しています。

 

 あらゆる業界が今後AI技術の導入によるIoT化の実現によって、この輸送システム改革と同じような、さまざまな新たなサービスの複合で、よりよい快適な環境を実現していくと思われます。当面は人間による作業との混合ですが、徐々に人力を排して、ほぼすべてのAI化が進むでしょう。

 

 その際、人間は新たに生み出された富とサービスから、「作業」や「労働」ではない、「本当のビジネス」であるポリシー・メイキングのほうにシフトしていく未来が見えてきます。

 

 次は同じ内容の日本語記事です。

 

 

 

 

 

 

 

 

人が乗れる自律型ドローン、米国で初の飛行テストへ

 

 

 

 

016.06.09 THU 11:30

http://wired.jp/2016/06/09/permission-to-test/

 

 

 

 中国のドローン企業・EHangが、ネヴァダ州で自律型有人ドローンのフライトテストを許可された。「ドローン・タクシー」が交通システムのひとつになる日を期待している、とテストに協力するNPO団体は語っている。

 

IMAGES AND VIDEO COURTESY OF EHANG
TEXT BY CYRUS FARIVAR 
TRANSLATION BY RYO OGATA, HIROKO GOHARA/GALILEO

ARS TECHNICA (US)

 

 

 

 

 

 

 

 自律型有人ドローンを開発する中国の企業EHangが、ネヴァダ州でのフライト試験を許可された。このようなドローンのテストが米国で行われるのは、これが初めてとなる。

 

 『Las Vegas Review-Journal』の記事によると、州当局が日(米国時間)、同州でEHangが「EHang 184」を飛ばすことを許可したという。

 

 EHang 184は2016月にラスヴェガスで開催された「CES 2016」で発表された(日本語版記事)もので、人間1人を上空500mまで運び、Google Mapで示すことのできるあらゆる地点へ飛行できるというドローンだ。23分のバッテリー制限のなかで、自動的に障害物を回避し、安全に離陸と着陸を行うという。

 

https://youtu.be/IrPejpbz8RI

 

 

人が乗るドローン。これはバイクの感覚です。

https://twitter.com/RT_com/status/832774102368743424

 

 

 

 

 

 編集部からのコメントです。

 

 と、ここまではよいのですが、そう簡単にはいかないようです。

 

世界初の旅客ドローン「EHang」は本当に人を乗せて飛べるのか

Forbes JAPAN 2/19(日) 12:30配信

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170219-00015266-forbes-sci

 

 上記URLの記事をご覧いただければわかるように、実際にはこのイーハンという中国企業のドローンのネバダ州での実験はCGであり、いまだ一度も人を乗せたことがないようです。

 

 

 

(引用開始)

 

 

 まず、EHangのドローンタクシーは、これまで顧客を乗せて飛行したことは一度もない。また、同社が昨年のCESでドローンタクシーを発表した際、サンフランシスコ上空を飛行するデモ映像がCGであることが後で発覚している。

 今週ドバイで公開されたドローンタクシー「EHang 184」の動画には、ビジネスエグゼクティブがブリーフケースを持って機内に乗り込む様子が描写されているが、実際に離陸するシーンでは機内に人の姿は確認できない。

 

 

世界初の旅客ドローン「EHang」は本当に人を乗せて飛べるのか

Forbes JAPAN

 

 

(引用終わり)

 

 

 こうした部分で、中国企業がいまだに世界各国で批判されるのだと思います。ただし上記の記事では、ドバイがハイパーループの建造や自動運転シャトルの実験などを行っており、ドローンタクシーはその一環であることがわかります。ドバイは今や世界の輸送システム改革の実験場と化しています。

 

 こうしたニュースは日本ではまだどんな企業ともかかわりがなく、生活実感ともかけ離れているので、全く話題にならず、ニュースで取り上げられることもありません。しかし、どの記事もITの技術の最新情報の一環です。医療系IT企業である当社は、こういった試みが医療現場でも実施される、いや医療や福祉の現場でこそ、日本のAIやIT改革の実施が早いのではないかと考えています。

 

 そのために、情報を収集して、皆様と意識を共有し共感を高めて来るべき「ヘルステック」の新しい波に備え、現実にしていきたいと思っています。