2017年2月10日

 

 

 

「スタバにAlexa

 

 

短い記事のご紹介。アメリカのスターバックスにAlexaが登場の巻

 

 

 

 

 おはようございます。

 

 今回は、先日お伝えしたAmazonのAlexaに関する続報をお伝えします。アメリカのスターバックスがAlexaを導入して音声注文を開始したという記事です。

 

 Alexaは様々な機器やサービスと紐づいて、他社の多様なサービスがAmazonを通じて供給されるという音声エコシステムの構築を目指しています。その大きな動きがアメリカで始まっており、その一つとしてあの世界最強のコーヒーショップチェーンであるスターバックスがAlexaを導入します。

 

 アマゾンは書籍や食料、日用品にIoTを紐づけて、Amazon Fresh ServiceやAmazon Goを始めましたが、他社の店舗で、それも飲食店に直接自社のIoT機器を紐づけるのは初めての試みではないでしょうか。少なくとも、非常にメジャーなカフェチェーンでは初めてだと思います。

 

 私たち日本人にとってもなじみの深くなったスタバで、店員を介さず音声注文が可能になるというのは、今後、すべての人力作業がAIにとってかわる、私たちの日常生活に最も近い部分で端緒となる事件といえます。おそらくコーヒーを作る作業も今後自動化、AI化されていくことでしょう。

 

 そうなると、私たちはカフェの席に座って注文すればすぐに目の前に飲み物が出てくるということもそう遠くはありません。支払いも、Amazon Goと同じで、財布も現金もカードも出さなくて済むようになるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

米スターバックスが音声注文開始、Amazonのアレクサにも対応

 

 

2017.01.31 16:28

IoT News

https://iotnews.jp/archives/47255

 

 

 

 

 

 

 

 

31日、米スターバックスが、同社のモバイルiOSアプリやAmazonの音声認識サービスAlexa(アレクサ)で利用可能な音声注文機能の展開を発表した。

 

 デジタル顧客体験に力を入れているスターバックスだが、今回発表された機能は顧客が来店する前に注文できるStarbucks Mobile Order & Payアプリの拡張だと見られる。

 

 2016年に多数の企業がチャットボットとAIを受け入れ、スターバックスもこのトレンドを見逃さず、201612月にMy Starbucks baristaチャットボットの計画を発表した。そのチャットボットは同社のiOSモバイルアプリに統合した。同時に、Alexaの人気を考慮し、スターバックスはAlexa専用のStarbucks Reorder Skill(再注文スキル)を展開した。

 

 両方の技術は音声を使った注文を実現する。Alexaを使う場合は、顧客が「Alexa, order my Starbucks」(アレクサ、スターバックスを注文して)と言うと、いつも購入している商品が注文できる。

My Starbucks baristaのβテストバージョンは米国内1000人の顧客に提供され、本格的なサービス展開は2017年の夏を予定している。Androidバージョンは今年中にリリース予定。

 

 スターバックスは米国内だけで1,300万人のStarbucks Rewardsモバイル会員を誇り、取引の27%以上がモバイルデバイスで実施されている。また、Mobile Order & Payアプリは米国店舗での取引の%以上を占めている。

 

 スターバックスは、技術を使ってブランドを高めビジネスを成長させる革新的な方法に焦点を当て続けており、2017年はマイクロソフトCEOであるナデラ氏が取締役会の候補者としてノミネートしたことを発表している。

 

 既に3000にも登ると言われているAlexaスキル、つまり、Amazonは、3000のデバイスやサービスと連携済みということなのですが、実はこの事実は昨年のニュースだ。

 

 最近CES2017Alexaがたくさんのサービスに使われていることが話題となっていたが、これだけあると、CESのような家電ショーではAlexaだらけになるのが既定路線で、そもそも大騒ぎすることではない。

 

 大事なことは2015年にリリースしてから、わずか年足らずで、地道に多くのサービスと連携するための活動をしていたという事実だ。

 

 拙書「2時間でわかる図解IoTビジネス入門」でも書いたが、家ナカのコントロールエージェントの覇権争いがはじまり、必ずしも入口がGoogleではなくなってきていると言う事実が重要なのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 編集部からのコメントです。

 

 今回のこの短い記事での着目点は「スターバックスが顧客体験に力を入れてきた」という部分です。この注力の結果、Alexaの導入に踏み切ったことが重要です。

 

 顧客体験とは何かというと、これもIT革命の重要な考えの一つなのですが「ユーザー・エクスペリアンス」という考え方です。一般的にUXといわれています。

 

 直訳はユーザーの体験ですが、顧客やユーザーがある製品やサービスをいかに快適便利に、心地よく利用や消費することができたかという思想です。これまでは「顧客満足度」カスタマー・サティスファクション(CS)といって、いわばサービスに対するアンケートの集計でした。これは結局クレーマーを生み出し、従業員への圧力と監視、または従業員のモラルの劣化につながっていくだけでした。

 

 そういった旧来の考え方からの顧客への「対応法」や「処理」ではなく、顧客目線、ユーザー目線で商品やサービスの開発や提供を行っていこうというものです。

 

 さすがスタバだと私たちが思えるのは、ユーザー・エクスペリアンスという着眼点から、先進的な今後を見据えた戦略としてAmazonのAlexaの導入を踏み切ったというのは、私たち日本人が強く注視すべき事例といえます。

 

 

 

 記事の中にチャットボットという聞きなれないものが登場していましたので、以下にその簡単な説明と、元URLを掲載しておきます。

 

 

 

 

 

 

 チャットボットとは主にモバイルデバイス上で、メッセンジャーやチャットを元にしたインターフェース – 例) LINE, Facebook Messanger, SnapChat, Slack等, を活用して提供されるサービスである。ユーザーはまるで生身の人間と”会話するような感覚”で情報収集を行うことができる。通常は機械のアルゴリズムを利用されるが、場合によってはAIによる高度な会話の実現も可能です。

 

チャットボットを利用したサービス例:

 

天気ボット: 天気を聞いたらいつでも答えてくれるボット

日用品ボット: 週ごとに日用品・食料品を注文するのを手伝ってくれるボット

ニュースボット: 面白いニュースがあった際に知らせてくれるボット

スケジューリングボット: ーティング・友人との約束など何か予定があるときに教えてくれるボット

パーソナルアシスタントボット: スケジュールやタスク管理などの秘書の役割をしてくれる

 

 

http://blog.btrax.com/jp/2016/10/31/chatbot/